ただ立っているだけなのにフラついてしまう方、なぜなのか考えたことありますか?
特に長時間立っている立ち仕事をしている方や立っているだけでも疲れやすい方は参考になるのではないでしょうか。
人はただ立っているだけではありません
ファイン・プロデュースでは足裏の機能を引き出す最善のアイテムとしてバランス補正インソールを推奨しています。
このインソールでバランス補正と聞くと安定させるということを連想するかもしれません。
しかし、このインソールのバランス補正とは全ての安定を意味しているわけではありません。
むしろ安定させないような真逆の状態を作り出しているのです。
そして、その状態が人が本来持っているバランス力を引き出すという構造になっているのです。
不安定さからくる安定性への導きは、人が運動することに大きな意味があります。
安定性だけを求めると、動く事への弊害が生じてしまいます。
もし進化の過程で足が安定だけを求めているのなら、足裏は椅子や机のように4点を支点にしていたかもしれません。
もし、足が安定だけを求めているのなら、かかとは平らであった方が良かったかもしれません。
しかし、実際の足裏は3点アーチです。
そして、かかとの形状は丸くなっている。
これらが意味していることは何なのか?
人はずっとその場にいるわけではありません。
歩いたり、走ったりと動き(移動し)ます。
こうした行動には体重移動が欠かせません。
体重移動をスムーズに行うためにはかかとが平らであるわけにはいかないのです。
前後左右に機敏に動くにはかかとが丸い方が明らかに効率が良いのです。
また、かかと自体は踵骨脂肪体という衝撃を吸収できるような脂肪がありますが、大きな衝撃は緩和できるものではないため、かかとに衝撃を与えるような歩き方をしていると、次第にかかとに痛みが出てきます。
そのためかかとの衝撃を逃がすような歩き方が正しい歩き方となり、それを導くためには丸い方が理にかなっているのです。
フラつく原因
かかとは丸い形状なので、後ろ重心でかかとに頼って立っている人は安定感がなくフラつきやすい傾向があります。
かかと(踵骨)は大きい骨でパワーを出しやすい骨でもあるので本能的、感覚的に頼りたくなるのかもしれませんが、ここで立つ人は安定感がなく、立っているだけでも体全体に無駄な力がかかり、疲れやすい傾向もあります。
また、後ろ体重になっていると、本能的に人が真っ直ぐ立とうとする作用で、腰を前に曲げたり、首を前に倒したりして、バランスを取るので猫背にもなりやすいのです。
猫背になっていると体幹も安定せず、思ったように力が出せないため、パフォーマンス低下という悪循環となってしまいます。
かかと重心にならないために
かかと重心、すなわち後ろ荷重になっている原因の多くは浮指です。
浮指かどうか、後ろ荷重かどうかは足圧バランス測定器があればすぐわかります。
しかし、普通の家庭に足圧バランス測定器なんてありませんね。
ただ、ある程度は簡単にわかる方法があります。
それは、普段通り真っ直ぐ立った後、その状態から足の指を床に付けてみて下さい。
その時、体が前方に傾いたら、後ろ荷重である可能性が高いです。(実は前方に傾いたのではなく中心に近くなっています)
だから、浮指である場合は、この浮指を改善すれば、後ろ荷重も改善できることが多く、安定感が増し、しっかりと地面をとらえて立つことができ、フラつきも改善されるはずです。
浮指に関する改善策はこちらの記事で書いていますので、よろしければ参考にしてみて下さい。